熱が出たくらいでは会社は休まない⁉
新型コロナウィルスの感染の影響が想像以上に大きくなりました。
安倍晋三首相は2月27日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国の小中高校に臨時休校を呼び掛ける異例の対応に踏み切りました。
対応の是非はともかく、感染していない地域も含めた全国の小中高は、3月から要請通りの休校に踏み切る案内を早々に案内を出しました。
私の家にも小中高3人の子供がいますので、春休みを含めた1か月以上の期間をどう過ごしていくのか、親として、悩ましいところです。
今がヤマ場と言われますが、学校が休校になったり、テレワークに踏み切る企業が増えたり、イベントが軒並み中止になったりと、日本全体が沈み込んでいってる気がして仕方ないです。
ニュースやワイドショーが騒ぎすぎの感もあり、煽られている気もしますが、早く元の生活に戻ってほしいと願うばかりです。
怖いことに、国内の感染者は感染経路が不明なケースが多いです。
このケースが増えるのは、今回のウィルスの発症事例がある傾向を持っていることからだと、医療関係者が語っていました。
「発症初期が軽症である」
重症化した場合は、発症から7日程度で呼吸状態が増悪になる事例がありますが、初期は軽症なので受診動機は小さい。
よって、「発症から受診までの時間が長くなりやすい」傾向をこのウイルスはもっているそうです。
過去の重症発症の多かったSARSよりも新型コロナウイルスは広がりやすい、とも言っています。
そこに、風邪症状くらいでは休まない日本人の慣習がウィルスの拡がりに拍車を掛けた。
日本社会がどっぷり浸かっている「熱が出たくらいでは休まない」慣習や意識が多くの日本人にあることで、ウィルスが広まったのではないかと言います。
建設業界にも、新型コロナウィルスの影響が日に日に増しています。
輸入建材を使用している多くの建設会社では、中国企業などからの供給が止まってしまい、材料が手配できないため、工事が一時的にストップしているそうです。
今後工期の遅れなどの影響が徐々に顕在化しそうです。
どの会社も、既存業者だけではなく、ほかの業者に手配を依頼するなどして、材料確保に走っているようです。
2018年にも同じように材料が不足する事態があり、大きく騒がれました。
建設用の高力ボルトの生産・供給量が追い付かなくなる事態がありました。
2020年のオリンピックに合わせた建設ラッシュの影響とも言われていましたが、先々の調達不安を懸念した関係各社が通常より多めに発注、
もしくは複数のメーカーに同時発注をかけたことで、もともとあった国内の在庫が枯渇。
ボルトの生産が追い付かず、建設現場で不足する事態が生じてしまいました。
同様の事態は、今後も十分起こりえます。先のボルト不足の教訓を活かし、我先にと材料を買い占めるのではなく、まずは過剰発注を抑制することに留意すべきではないでしょうか。
個々の企業努力だけでは限界はあるが、発注情報などを常に管理できる弊社製品の工事原価管理システムなどを利用し、先々の発注予定などはコントロールしてほしい。
そのうえで、他社と情報を共有し、必要であれば材料をシェアするなど、人だけでなく、企業同士も「助け合える」環境を、業界全体で構築していってほしいです。