赤字続きの建設会社が改善する4つのポイント
先日、ある本を読んで、とても参考になる話がありました。
一般的に会社の社員数が50名も超えてくると、なんとなく部門の壁が生まれて、営業部門は製造部門に製造部門は営業部門に不満があり、経理部門と営業は仲が悪いという話はよくありませんが、よく耳にする話です。これが慢性化することで会社はどんどん良くない方向に進み、会社の雰囲気も暗く、そのうち受注も落ち、品質も悪くなって、売上、利益が下がって気がつくとどうしょうもない赤字会社になってしまう事は、普通にある事だと思います。
その本では建設会社が営業がいい加減な仕様で開発に仕事を受注してくる事で、お客さんから叱られ、でも営業は自分の責任とは思っておらず、いつも開発はちゃんと仕事をやってくれていない、開発は、開発で営業に対して、いつも無理なことを言ってきやがって!となってくると、結果としてお客様から見て、他の建設会社と冬比較して対応力が悪いな〜とか、価格も高く、納期もいい加減な会社だなーと見られ、結果として受注が大きく下がってしまい赤字続きと言う事例でした。
そこで、この会社が、自分たちの仕事の質を高めるために議論を重ね、改革する為には4つの大切なポイントを必要であることを発見します。それは、 1.品質の保証 2.安全の確保 3.工程の短縮 4.我が社の付加価値 であり、これを大切にしてお客様へ提案をしていこうとなります。
そして、案件を受注する前に、営業、工場、技術、工事監理、購買の担当が集まり、受注前検討会を開いて行く事にします。1案件30分の会議を1年間、1,300回開催し続けます。最初は意見が出にくかった会議も、事前にしっかりと受注前の工事の資料を確認し、4つの大切なポイントに対して、事前に各担当者が調べて参加する様になっていき、これを全部門全社員が参加する事で、会社全体に浸透していきます。
結果、これによって、工事の納期も明確、品質も上がり、会社独自の付加価値もしっかりとお客様に提案できる様になり、価格競争力もついていったようです。 営業も自信を持った提案ができ、社内間のギクシャクもなくなり、顧客から信頼を勝ち得ます。1年間、やり続ける事で会社として大切にしなければならなかった4つのポイントが浸透していった事例。我が社においても参考になるかも知れないと感じます。