Winnyと生成AI
2024.02.05
社長ブログ
先日、Winnyの開発者の映画をたまたま見て、考えさせられました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、映画や音楽を無料ダウンロードできるソフトを開発した罪で京都府警に検挙、有罪となるも最高裁では無実となりますが、その半年後に病気で亡くなります。
開発者の金子さんは、もともと情報発信する側が匿名で配信ができることで、開かれたフリーネットの世界を作ることで、例えば不正を隠蔽しない様に発信した個人を特定できない仕組みを作ろうとしましたが、これを悪用して著作権のある創作物などを、勝手にWinnyで配信する人が多く出たことで、これを開発した金子氏は検挙されました。
金子氏が裁判沙汰でプログラム開発ができなかった時期にYouTubeが開発され、これも当初は、テレビや映画の動画画像を配信すると当初は批判されていましたが、ビジネス価値の高さに目をつけたGoogleが買収したことで、一気に世界に広まりました。金子氏がそのまま裁判中も開発する時間を与えられたら、日本産の凄いプログラムやサービスがもしかしたら、出ていたのかも知れないと思うと残念にも思います。
今、我々は生成AIをどのように活かしていけるか?という分岐点に立っている様にも感じます。金子さんと比較することはできませんが、金子さんが、もっとプログラム開発できる時間やチャンスを与えれていたらと思う様に、チャンスにチャレンジするかしないかは、人それぞれ、そして企業それぞれの考え方次第です。チャンスは平等です。これをどう取り組むかで結果が大きく変わるかも知れません。