叱ると褒めるを使い分ける
金沢本社も金曜日で梅雨があけました。関東・甲信越も土曜日に梅雨もあけたようで、まさに暑い夏本番になります。社内・社外問わず水分補給をしっかりと摂りながら熱中症には気をつけていたいものです。
さて、近頃、褒めるということを大切にしたいという事を社員の皆さんやいろんな場面で聞く事が多いわけですが、とても大切な事だと思います。一方で、叱ることや指摘することなどについて大切にしたいという事は、あまり聞かれないのではないでしょうか?何かと叱ったりすることで、本人が傷つくのではないか?場合によってはパワハラになるのではないか?などと過剰に考えてしまい、結果として指摘やアドバイス、時には叱ることに躊躇してしまうことがあるのではないかと思います。
我が社も今、人事評価のための評価面談がスタートしていますが、評価面談は何のためにあるか?を考えますと、評価をするのが目的ではなく、人材育成が目的である事は言うまでもありません。部下は上司からよくやってくれたと褒められる、評価が良いことに賛同してもらえれば嬉しいでしょうが、できなかった理由、できていない事に対して上司からの指摘やアドバイスをしてもらうほうが今後、仕事においての考え方や仕事への見方を変えていけるチャンスにもなり、結果としてそれが本人の成長につながるきっかけになるはずです。それなのに、部下・上司との間で面談したときに自己評価についてアドバイスや指摘がないようでは、せっかくの時間がもったいないと思います。
私は、以前、若い頃に叱ってくれた上司の事、それによって自分が成長できるきっかけになった事ははっきりと覚えていますが、褒めてくれたことは、あまり記憶にありません。愛情を持って叱ってくれる関係は大切だと私は思います。
面談では、よくできたと思うところはしっかりと自己アピールし、上司からも評価してもらう、褒めてもらう事はもちろん大切ですが、できなかった事に対してしっかりとお互いに確認し合う成長の場にも是非してもらえればと思います。