上司と部下との関係
上司は部下に対して、自らの考えをしっかりと持ち、意見や提案をしてもらい仕事をしてもらいたいと思っています。
そして、部下は上司に対して、もっと自分の意見を取り入れて、自分の考え方で仕事をしたい。ほとんどの方が、そう思っていると思います。これは当たり前のことだと思います。部下は上司から指示される、やらされ感の仕事ではやる気も薄れてしまうでしょうし、上司は考えてくれない部下ばかりだと、常に指示を出さないといけない、、、これはお互いが良い関係とは言えません。
ですが、この状態を仕方がない、と諦めてしまう。諦めている。これではどんどん、この状態が当たり前になっていく、やる気の出ない、100%の仕事をしないチームになってしまいます。
上司が部下よりも仕事ができるのは当たり前です。 ですが、こうしたら良いのではないか? ああしたら良いのでは? と聞かれもしないのに言ってしまう。そうすると部下は、いつのまにか自分で考えることなく、上司に意見を求めてしまう癖がついてしまいます。
それで、この状態は上司のせいだけか?と言うとそうでもないと思うところもあります。上司も間違える判断もときにはします。部下が何も考えずに上司の意見をただ言われた通りやるだけだと、上司と部下が一緒になって失敗をしてしまいます。
ですから、部下が上司に対して、「どうしたら良いか分からないので教えてもらえませんか?」とか、「この様にしようと思うのですが、如何でしょうか?」などと聞いてもいないのに、上司が指示を勝手にしてくるようであれば、それを受けた部下は、しっかりと考えても欲しいのです。それで、納得して仕事をすることが大事です。何も言わないということは、賛同したということになります。 そして、そうすることで考える力も身につき、自分でも意見や提案を言える力がつきます。
昔、アメリカのケネディー大統領は、国民に対して、「僕に何かを求めてはいけません。 国に対して求めるよりも国民の皆さんが国のために何をすべきかを考えていただきたい。 そうしないとアメリカは良くなりません」と言ったそうです。
会社が何をしてくれるのか? 上司は何をしてくれるか?ではなく、自分がそれぞれに与えられた役割に対して、何をすべきかを考える姿勢を是非、持っていただければと思います。
そうすれば、部門も、会社も、皆さんそれぞれも必ず成長していくと思います。