売れないのは自分のせいではない

先日、営業本部の来期の方針発表があり、その際、久しぶりに札幌営業所のH君が東京支店に来て会う事ができました。

その時、支店に入ってきたH君が、支店メンバーとのたわいのないやり取りの中で、「札幌では忙しいか？」という問いに、「忙しいが売上がなかなか厳しいんだ」と言うと、「一人でやっているし会社全体も厳しいしな」という雰囲気の会話があり、これに対してH君が、「それを言い訳に売り上げがいかないという訳にはいきませんから」という言葉を返していたので、そうか。そんな気持ちで考えてくれているんだなと感心しました。恐らく、言われた相手も自分も頑張らなきゃいけないな、と感じたのではないかと思います。

とかく、仕事がうまくいかないのは、自分のせいではなく、周りのせい、製品のせい、環境のせい、上司のせい、価格が高いから、あるいは、こうしてくれればうまくいくのに、してくれないからうまくいかないんだ。という事を平気で言ってしまう人がいます。これは、僕は自分自身の責任を全うしていないと思います。

何か不満や解決策に思う所があれば、しっかりと提案をすべきと思います。それを何もせずに自分のせいではなく他のせいにして結果が出ない言い訳にするのでは何の解決、何の成長もないと思います。

 パナソニックがかなり昔の話ではありますが、扇風機の事業部が赤字続きだった時に、松下幸之助は事業部長に、これまで君は税金で作られた道の隅の隅を歩いてきているんだろうな！と叱責します。赤字ということは税金を納められないわけですから、それでは道もどうどうと歩いてはならない、堂々と歩けるようにしっかりと考えなさい、という意味でした。

その後、季節関係なく使える扇風機の開発に着手したようです。この様に、うまくいく為には何か方法はないか？という事を考える言い訳にしない姿勢を大切にしたいと思います。