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新国立競技場と職人の誇り

2021.08.02
社長ブログ

NHKの「東京リボーン」という番組を見られた方はご存知かと思いますが、東京オリンピックの開催に伴い建てられた新国立競技場は、当初の設計から急遽変更となった事もあり、巨大建造物をたった3年間で完成させなければいけない事になったようで、いろいろと苦労があったようです。また、この競技場のコンセプトを100年後も残る持続可能な建造物とする事で、47都道府県すべての木をふんだんに使われています。石川県はどこの木を使っているのだろう?と調べてみると守秘義務であり生産者については非公開になっているということでした。

新国立競技場は観客席からの視界をさえぎる柱をなくすために、大屋根を265枚のユニットを円形にはめ込む様な作りで、これを短期間で完成させるために、なんと150万人もの職人がたずさわったということです。工期が短いために、このユニットには、地上で鉄骨に木材や照明器具を予め組み込んで、クレーンで吊り上げ、はめ込んでいくというやり方です。1ユニットは大きな構造物ですが、265枚もありますので、これが取り付けるときに、4ミリずれても265枚もあれば1メートルのずれが生まれます。試行錯誤しながら取り付けていくのは簡単ではなかったようです。

新国立競技場は100年後も残る素晴らしい国家的な建物です。職人であれば、このプロジェクトに参加したいという人もいたでしょうし、150万人もの職人は、おそらく誇りを持って仕事ができたのではないでしょうか? 私自身、建設業向けのソリューションビジネスに携わらせていただいていますが、これから、中小建設業のDX化に向けた、新たな提案・標準化を誇りを持って、推進していきたいと改めて感じます。

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